福島、ドイツ西部州と水素で連携 知事「原子力に依存しない」

26日、ドイツのノルトライン・ウェストファーレン州と覚書を締結した福島県の内堀雅雄知事(左)=デュッセルドルフ(共同)

 【デュッセルドルフ共同】福島県の内堀雅雄知事は26日、再生可能エネルギー先進地のドイツ西部ノルトライン・ウェストファーレン州を訪れ、水素などの分野での連携強化を確認した。知事は経済関係者との会合で、福島復興の基本理念は「原子力に依存しない社会づくりだ」と述べ、再生エネの普及拡大への意気込みを語った。

 ドイツは15日に東京電力福島第1原発事故を受けて決めた脱原発を完了。昨年の総発電量に占める再生エネの割合は約5割で、今後さらに拡大させる。

 福島県は40年をめどに県内エネルギー需要の100%を再生エネで生み出すとの目標を掲げている。14年に同州と再生エネ分野での連携の覚書を結んだ。

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