茨城・笠間の陶炎祭29日開幕 催し復活、夜ライブも 陶芸家や窯元200超集結

「笠間の陶炎祭」の開幕に向け、会場設営の準備が進む笠間芸術の森公園イベント広場=笠間市笠間

笠間焼の祭典「笠間の陶炎祭(ひまつり)」(笠間焼協同組合主催)が29日から5月5日までの7日間、茨城県笠間市笠間の笠間芸術の森公園イベント広場で開かれる。新型コロナウイルスの影響で中止が続いたイベントも「夜祭り&ライブ」(5月3日午後5時半~)など多くが復活し、にぎわいを増しそうだ。昨年初めて導入された入場料(500円、18歳以下無料)徴収は、今年も継続する。

陶炎祭は1982年から続き、今年で42回目。コロナ禍前は50万人超の来場者を記録するなど、ゴールデンウイーク期間中の県内屈指のイベントとして定着している。今年も200を超える陶芸家や窯元、工房がブースを並べ、焼き物の器や飲食物を販売する。

感染症対策は引き続き行われるが、飲食ブース内での食事が認められるなど、昨年より規制は緩やかになる。開会式は簡素に行い、好きな抹茶わんを選んで楽しむ「野点(のだて)」や音楽イベントの「夜祭り&ライブ」は4年ぶりに復活する。

主な企画では、昨年に続き「笠間焼誕生250年」にちなみ、昨年初お披露目された笠間産御影石(稲田石)の微粉末を釉薬(ゆうやく)の原料に使う「笠間長石シリーズ」の作品が今年も展示、販売される。ほかに「ぐい呑(のみ)1000個展」や、笠間市内の500人以上の小学生が参加した土面作品の展示も開催。新人コーナーの「笠間のたまご」、子どもたちが粘土遊びやろくろを体験できる「キッズコーナー」も開設される。

渋滞対策で、笠間ショッピングセンターポレポレシティ、市民体育館、稲荷駐車場、県教育研修センターに臨時の無料駐車場を開設。各駐車場と陶炎祭会場とを結ぶ有料(中学生以上100円、小学生50円、未就学児無料)の臨時バスが運行される。

陶炎祭に関する問い合わせは同組合(電)0296(73)0058。

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