マリナーズに痛手 先発左腕ロビー・レイが屈筋の手術で今季絶望に

マリナーズと結んでいる5年1億1500万ドルの契約2年目を迎えたロビー・レイは、今季初登板で左の屈筋を痛め、開幕早々に故障者リスト入り。先週、患部の回復状況について「かなり順調」と話していたが、日本時間4月27日にスコット・サービス監督が明らかにしたところによると、レイは検査の結果、屈筋の手術が必要と診断され、今季絶望となった。サービス監督は「彼は落ち込んでいる。今季、彼の登板を見ることはないだろう」とコメント。来春のスプリング・トレーニングに間に合うかどうかも現時点では不透明だ。

現在31歳のレイはブルージェイズ時代の2021年にサイ・ヤング賞を受賞し、5年契約でマリナーズに加入。移籍1年目の昨季は32試合に先発して189イニングを投げ、12勝12敗、防御率3.71、212奪三振と及第点の成績を残した。今季は開幕2戦目の先発を任されたが、3回1/3を投げて被安打4、奪三振3、与四球5、失点5(自責点3)と精彩を欠き、速球の球速も低下。左屈筋痛で15日間の故障者リストに登録され、当初は4~6週間で復帰できる見込みだったが、一転して今季絶望となった。なお、手術はキース・マイスター医師によって行われる予定となっている。

今季のマリナーズはルイス・カスティーヨ、レイ、ローガン・ギルバート、ジョージ・カービー、マルコ・ゴンザレスの5人で先発ローテーションを形成する予定だったが、開幕早々にレイが離脱。代役としてクリス・フレクセンがローテ入りしたものの、ここまで4度の先発登板で1度もクオリティ・スタートを達成できず、0勝4敗、防御率10.38と打ち込まれている(ほかにリリーフで1試合に登板)。サービス監督は「現在、あらゆることを検討中だ。マイナーには興味深いプロスペクトがたくさんいる」と話しており、フレクセンが再びローテから外される展開も考えられる。

メジャーリーグ公式サイトでマリナーズを担当するダニエル・クレイマー記者は、先発候補のプロスペクトとして、「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングで球団2位かつ全体90位のブライス・ミラー、球団4位のエマーソン・ハンコック、球団6位のブライアン・ウー、球団9位のテイラー・ドラード、球団14位のプレランダー・ベローアらの名前を挙げている。このなかからレイの穴を埋める存在が現れることになるのだろうか。

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