カージナルス・ウォーカーがマイナー降格 ヌートバーは正中堅手に

日本時間4月27日、カージナルスはトップ・プロスペクトのジョーダン・ウォーカーをマイナーAAA級メンフィスに降格させたことを発表した。デビューから12試合連続安打をマークする好スタートを切ったウォーカーだったが、その後出場した8試合では打率.192、OPS.481と失速。カージナルスは現在、敵地サンフランシスコでジャイアンツとの4連戦を戦っているが、ウォーカーは第1戦、第2戦ともスタメンを外れて出場がなく、ベンチを温める状況が続いていた。

20歳にして開幕ロースター入りを果たしたウォーカーは、ここまで20試合に出場して打率.274、2本塁打、11打点、2盗塁、OPS.718を記録。「アルバート・プホルスの再来」と期待する声もあったが、プホルスのようにメジャー1年目から大活躍というわけにはいかなかった。バットに当たれば強い打球を打てるものの、ゴロ率60.4%という数字が示すように、打球に角度をつける技術が身についていないため、自慢のパワーを思うように発揮できず。78打席で20三振に対してわずか3四球とアプローチ面にも課題を残しており、マイナーでこれらの課題の取り組むことになる。

今季のカージナルスはウォーカー、ラーズ・ヌートバー、ディラン・カールソン、タイラー・オニール、アレック・バーレソンと5人の外野手が3つのポジションを争う状況が続いており、そのチーム状況がウォーカーに安定した出場機会を与えられない原因にもなっていた。オリバー・マーモル監督は「彼はプレーする必要がある」と話しており、メジャーに残したまま不定期に出場機会を与えるよりも、課題を克服できるまでマイナーでコンスタントに出場させるほうが得策と判断したようだ。

ジョン・モゼリアック編成本部長によると、カージナルスは今後ヌートバーを「より独占的に」センターのレギュラーとして起用していく方針だという。ヌートバーは今季ここまでレフトで1試合、センターで6試合、ライトで3試合にスタメン出場しているが、今後は正中堅手として起用されることになりそうだ。よって、カールソン、オニール、バーレソンの3人が両翼の2ポジションを争うことになる。

なお、ウォーカーのマイナー降格に伴い、カージナルスは先日DFAしてマイナーAAA級にアウトライトしたばかりのテイラー・モッターとメジャー契約を結び、メジャーのアクティブ・ロースターに加えている。

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