チェルノブイリ原発事故37年 式典で侵攻の終結と復興を願う

ウクライナのチェルノブイリ原発で行われた犠牲者を悼む記念式典であいさつするストリレツ環境保護・天然資源相=26日(共同)

 【チェルノブイリ共同】旧ソ連のチェルノブイリ原発の爆発事故から37年となった26日、ウクライナ北部にある原発敷地内で、犠牲者を悼む記念式典が行われた。ロシア軍は昨年2月の侵攻開始直後に原発を一時制圧。関係者からは侵攻の終結と原発立地地域の復興を望む声が上がった。

 事故は1986年4月26日に4号機で発生。核燃料のメルトダウンが起き、ウクライナやベラルーシなど広範囲を汚染した。4号機の残骸はドーム状の鋼鉄製シェルターで覆われている。

 ストリレツ環境保護・天然資源相は「原発周辺の復興を果たして科学の拠点とし、ウクライナの勝利の後、多くの国の人々に訪れてほしい」と語った

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