コロナ5類移行を正式決定 5月8日から、厚労相が発表

厚労省が開いた感染症部会=27日午前、東京・霞が関

 加藤勝信厚生労働相は27日、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けについて、現在の「新型インフルエンザ等感染症」と認められなくなったとして、予定通り5月8日から5類へ移行すると発表した。政府として移行の正式決定となる。これに先立ち開催された厚労省の感染症部会で、移行後は最大5万8千人分の入院患者を受け入れる体制であることが報告され、感染状況などを踏まえて5類移行が問題ないことを確認した。

 加藤厚労相は会見で「新型コロナ感染症は5月7日をもって特別な対応は終了する」と述べた。

 5類移行を巡って政府は、8日午前0時に予定していた水際対策終了を、大型連休に合わせて今月29日午前0時に前倒しする方向で調整。文科省は5類移行後も、感染不安を理由に学校を休んでも欠席として扱わない特例措置を継続する方針。

 厚労省は移行後の医療提供体制について、約8400施設の医療機関で入院に対応し、最大5万8千人分の受け入れ体制を確保する見通しを公表。外来対応は約4万4千施設で、現在の約4万2千施設から増加する。

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