【青木優也インタビュー】岡林裕二との"世代交代"を掲げる青木が語るストロング王座挑戦への想い!

5月4日(祝・木)に神奈川・横浜武道館で開催する大日本プロレスの「BIG JAPAN ENDLESS SURVIVOR〜INFINITY INDEPENDENT〜」に向けて、青木優也がプロレスTODAY編集部に来社。

青木はこの大会で岡林裕二の保持するBJWストロングヘビー王座に挑戦が決定している。

今回3度目のベルト挑戦で、自身のターニングポイントにはいつもいたという岡林裕二との対戦に青木が口にした”世代交代”。

今、新世代の筆頭として大日本プロレスへの想いや、ベルトに対する意気込みを語った。

①岡林裕二戦への意気込み

――来る5.4神奈川・横浜武道館大会で、岡林裕二選手が保持するBJW認定世界ストロングヘビー級のベルトに挑戦します。こちらの意気込みはいかがでしょうか。

やっぱり自分のプロレス人生において、岡林裕二がターニングポイントとして至る所にいるんですよ。まず最初、大日本プロレスに入るきっかけになったのが岡林選手で。自分が高校生のとき相撲部だったのですが、ご縁があって白鵬関の後援会にお邪魔させていただいたんですよね。そのときに、岡林さん、関本さんもいらっしゃっててお話させていただいて。その時岡林さんに「お前はいい目をしてる、お前はいける!」とおっしゃっていただいたことで、プロレスラーになろう、大日本プロレスに入団しようって思いました。

――それがきっかけだったんですね。

本当きっかけですね。その時までは、保育士になろうと思っていたので、岡林さんから言われて進路変更しましたね。

――もともとプロレスはお好きだったんですか?

いや、プロレスを知ってはいましたが、プロレスラーかっこいいなぁと思うくらいで。

――じゃあ、自分がプロレスをやるとは想像もしていなかった?

全然想像してなかったですね。でも生で見るレスラーの迫力が本当にすごくて。2人の肉体のぶつかり合いがすごくて、普通じゃないな、ああいう世界に自分も入れたらなぁと。でもそのときはまだ憧れ程度だったんですけどね。

――でも相撲をやられてたということで、肉体のぶつかり合いというか強さを求めるところは似ていたから惹かれたんですかね。

それもあったと思いますね。そして、大日本プロレスの入門テストを受けるのですが、試験官が岡林さんで。自分テストとか初めてだったのですごい緊張していましたし、もう1人一緒に受けたのが日体大のレスリング部の子だったので、これやばいなと思って。落ちるわけにはいかないと思って気合入れて行きましたけど、やっぱきついんですよ入門テスト。そのレスリング部の子が、途中棄権したので、俺までへばってたまるかってそこから一気に火がついて。岡林さんに檄(げき)を飛ばされながら、なんとかテスト合格しました。

――素晴らしいですね。

練習生の期間は練習を見てもらいましたし、デビュー戦の相手も岡林選手。でもデビュー戦はコテンパンにされて…。でもレスラーあるあるだと思うんですけど、全く試合内容を覚えていないんですよね。気づいたら試合が終わってて、岡林さんに「今日からライバルや」ってリング上で言われて。あぁ、レスラーになったんだなと。本当に岡林さんがレスラー人生のターニングポイントになっている方なので、この人と横浜武道館でBJWストロングヘビーのベルトをかけて闘えるというのは、この上ないくらい光栄なことだと思います。そしてレスラー青木優也を育ててくれた方でもあるので、お前が育てた選手はここまで来たんだぞ、っていうのを試合で見せつけたいと思いますね。

――それを聞くと感慨深いというか、より試合が楽しみになってきますね。今回ベルトを獲る自信はどれくらいありますか?

もう手応え的には、100%をMAXとするなら…1000%くらいですね。

――今回は確実にいけると?

いけますね。横浜武道館という地元で戦えるというのは大きいですし、去年第1回目の横浜武道館大会に怪我で出場できなかった悔しさもあるので、見てくださるお客様に期待してほしいという気持ちもあって自信満々ですね。

――岡林裕二に心技体全てにおいて勝ってるという自負がある感じでしょうか?

自負がありますね。ストロングヘビータイトルへの想いにもなりますが、過去2回挑戦していて、1回目中之上靖文選手、2回目が野村卓矢選手なんですけど。1回目はジュニアからヘビーに転向したばかりのすぐだったので、スタミナの部分で全然ついていけなかったんですよね。最後の方ヘロヘロになりながらチャンピオンにただついていく、がむしゃらに返していくことしか出来なくて…。中之上戦でスタミナのなさを感じましたね。2回目は、野村卓矢選手戦。この試合の後に野村選手に「お前はちゃんと自分の意志を持て」と言われたんですよね。その時は本当に迷いもありまして、チャンピオンらしいプロレスってなんだろうっていろいろ考えてて…。芯が通ってないプロレスって言うのが野村さんには見抜かれてしまっていて、心の部分ですね。

――なるほど。

そこを見られていて、たしかにそうだなと思って、芯のあるプロレスってなんだろうって考えたりして、今回3度目の挑戦を。欠場もしましたけど、体も確実にでかくなってきてスタミナの部分も上がってますし、野村さんから言われた芯の部分、心の部分でも自分は絶対に勝ちます。熱いプロレスをするというのが芯にあると思っているので、しっかり勝つ。心技体を捉えてチャンピオンに臨みたいという気持ちですね。

――やはり熱い男というところでは、大谷晋二郎さんの影響もいろいろ受けてますでしょうし、技の継承もされてますし。今ノッてるんじゃないですか?

(笑)。本当ですか?自分の中では常にノッてる気持ちでリング上にたってますけどね。

――復帰してからよりその気持ちは強くなりました?

そうですね。前回ストロングヘビーの挑戦者決定戦に負けたりして、タイトルへの挑戦が遅れたりしましたけど…。でも常にあるのは、大日本プロレスを盛り上げたいという気持ちなので。そこを目標に頑張ってきてるので、5月4日はそれが実ればいいなと思ってますね。

2023年2月のストロングヘビーの挑戦者決定戦で大門寺に敗戦

――大日本プロレスとしても新時代到来の記念の日になるかもしれないですね。岡林選手も高い壁としてはだかってくるかと思いますが…。

常々言ってますけど、大日本プロレスのストロングといえば、関本・岡林という二大巨頭ですよね。でもずっとそのままじゃダメなんですよ。それを超えて行かない限り大日本プロレスの新時代は訪れませんし、そろそろ世代交代をして青木時代を作らないと。今回岡林選手を倒して、青木チャンピオン頑張りましたね、じゃ駄目だと思っているので。倒した先に、その先を見据える闘いというのをどんどん見せて行かないと思っているので、それも自分にプレッシャーをかけて。大日本プロレスの新時代の先頭を行くんだぞというのを、この闘いで見せたいと思います。

2023年4月の前哨戦では青木に軍配

⇒次ページ(べルト奪取後にやりたいこと、目指す未来像、大会に向けてメッセージ)

➁ベルト奪取後にやりたいこと、目指す未来像

――ベルトを獲ったらその先を見据えて…ということですが、やりたいことはありますか?

今年の一発目の新木場で言ったんですけど、まず週プロの表紙を飾る、そしてプロレス大賞を受賞する。今年の目標というか、ベルト奪取しての目標でもありますね。これを本当に叶えたいですね。大日本プロレスが週プロの表紙を飾った最後って…、たぶん大神(橋本大地&神谷英慶)だと思うんですけど、それが何年前かな…。3、4年前だと思うんですけど、そこから大日本プロレスが表紙を飾ってないんですよね。だから僕がというのもありますし、プロレス大賞もね、大日本プロレスの青木優也として受賞したいですね。

――プロレス大賞はもう全てのプロレスラーの頂点に立つというわけですから、いばらの道ですね。

本当そうですよね。

――では、それを踏まえて青木選手が目指す未来像はいかがですか?

やっぱり未来像というのは、まずはコロナ前の大日本プロレスに戻すという…。未来の話をしているのに、過去に戻るんかいって感じですけど、今の大日本プロレスを見るとコロナ禍で離れちゃったファンの方もいらっしゃいますよね。4.9新木場&4.13後楽園で、ネクロ・ブッチャー選手とマッドマン・ポンド選手が参戦してくださったんですけど、普段見ないお客さんがたくさんいらっしゃったんですよ。話を聞いてみると、昔大日本プロレスを観戦してくださっていた方だということで、これだけ見てくださっていた人がいるんだなと。そういう方たちがまた戻ってきてくれるようになったら、超満員の後楽園ホールでまた試合が出来るんじゃないかと。だから未来像は、新しい大日本プロレスを見せるんですけど、以前のように大日本プロレスを好きな人たちで後楽園ホールをいっぱいにしたいですね。

――本当にコロナで興行が一時できなくなり、ファン離れが各団体ありましたよね。また満員の後楽園ホールで観戦したいなと思いますが、そこを自分が引っ張って行こうという気持ちや自信はどこから来たんですか?

なんだろうな、やっぱこのままじゃないけないって危機感からですかね。今までは関本・岡林がいるからいいいや、2人がいれば間違いないと思っていた甘えの部分があったんですよね。それがコロナ期間でお客さんも減りはじめ、このままじゃいけないぞ、自分が引っ張っていけないという思いに変わりまして。誰かに責任を押し付けるんじゃなく、自分も責任をしょって頑張っていかなくてはいけないなという思いになり、それが自信に繋がったのかなぁ…。

――危機感から自立心が芽生えたわけですね。でも若いのに素晴らしいです。

若いっていうのは言い訳にならないので。若くても引っ張っていくという、そういう気持ちを出していかないと前に進んでいかないなと思うので。

――同世代や後輩の活躍にも後押しされた感じですか?

そうですね。神谷さんが今デスマッチチャンピオンで新世代って言ってますけど、負けてたまるかと。ストロングも負けてないぞというのを見せたいですね。いい意味でけつに火つけられているというか発破をかけられている感じがありますね。

③最後、大会に向けメッセージ

5月4日、大日本プロレスにとって横浜武道館大会は2回目ですけど、青木優也にとっては初めての横浜武道館です。そしてストロングヘビーへの挑戦ということで、本当にこの試合、大会をたくさんの方に見ていただきたいと思っております。自分が岡林裕二からベルトを奪取して、大日本プロレスの新時代の先頭に立つところをぜひ見に来てください!

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

▼メインイベント 株式会社フロンティアソリューションpresents
BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合
30分1本勝負
【第20代王者】岡林裕二
vs
【挑戦者】青木優也
※9度目の防衛戦

▼セミファイナル せんざんグループpresents
BJW認定デスマッチヘビー級選手権試合
YOKOHAMAエクスプロージョンジャングルデスマッチ
30分1本勝負
【第46代王者】神谷英慶
vs
【挑戦者】アブドーラ・小林
※5度目の防衛戦

▼第7試合
BJW認定タッグ選手権試合
30分1本勝負
【第58代王者組】
野村卓矢、阿部史典
vs
【挑戦者組】
加藤拓歩、鈴木敬喜
※6度目の防衛戦

▼第6試合 合同会社ヒートエクステンドpresents
BJW認定ジュニアヘビー級選手権試合
30分1本勝負
【第7代王者】関札皓太
vs
【挑戦者】梶トマト
※12度目の防衛戦

▼第5試合 タッグデスマッチ<形式未定>
30分1本勝負
木髙イサミ、宮本裕向
vs
菊田一美、石川勇希

▼第4試合
タッグデスマッチ<形式未定>
30分1本勝負
竹田誠志、塚本拓海
vs
影山道雄、伊東優作

▼第3試合 タッグマッチ
20分1本勝負
浜亮太、中之上靖文、アンディ・ウー
vs
関本大介、橋本大地、大門寺崇

▼第2試合「Welcome back」
6人タッグデスマッチ<形式未定>
20分1本勝負
伊東竜二、佐々木貴、若松大樹
vs
藤田ミノル、星野勘九郎、谷口裕一

▼オープニング6人タッグマッチ
15分1本勝負
橋本和樹、吉野達彦、永尾颯樹
vs
エンデル・カラ、チチャリート・翔暉、吉田和正

◆大会詳細は公式サイトにて

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