JPX取締役に宮原氏復帰 元財務次官の木下氏も招聘

 日本取引所グループ(JPX)は27日、6月開催予定の定時株主総会に諮る取締役候補として、2020年に起きた東京証券取引所の大規模システム障害を受けて辞任した宮原幸一郎元東証社長(66)が復帰する人事を発表した。元財務次官の木下康司氏(66)も社外取締役として招聘する。

 宮原氏はシステム障害の責任を取り、20年11月にJPX取締役と東証社長をいずれも辞任。22年4月からはJPX執行役と子会社のJPX総研社長を務めている。

 JPXの山道裕己最高経営責任者(CEO)は記者会見で「選定に当たっては、指名委員会で社外取締役から満場一致で推奨されたと聞いている」と述べた。

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