広瀬すずの相手役に抜てきされた若くしてベテラン俳優・大西利空

広瀬すず主演の映画「水は海に向かって流れる」(6月9日公開)で、広瀬の相手役に若手俳優の大西利空が抜てきされたことを各メディアが報じた。田島列島さんの同名漫画の映画化。広瀬演じる26歳のOL・榊と、榊に思いを寄せる10歳年下の高校生・直達を中心に、クセ者揃いのシェアハウスの賑やかな日常を描いた同作。

約400人の中からオーディションで直達役に抜てきされたのは、16歳(撮影時は15歳)にして芸歴15年というベテランの大西。大西は生後5か月で芸能界入り。2012年放送のテレビドラマ『ゴーイング マイ ホーム』(フジテレビ系)で初めてレギュラー出演を果たし、テアトルアカデミーに約13年間所属した後、19年5月、松坂桃李、菅田将暉、杏らが所属するトップコートに移籍を果たした。

これまで「3月のライオン」シリーズ、「キングダム」の主人公の幼少期、「るろうに剣心」シリーズの明神弥彦役など大ヒット作にも多数出演しキャリアを積んで来た。

大西は撮影について、「広瀬さんとの共演は緊張しましたが、本番外でもすごく優しく接していただいて気持ちが和みました。広瀬さんのお芝居への強い熱量に負けないように臨みました。完成した映画を観たら、画がとてもきれいで映画の世界観に直達をはめ込むことができたのかなと少し安心しました」とコメントを寄せている。

「同じ事務所では生え抜きの萩原利久が民放キー局のドラマで主演を張れるぐらいの役者に成長。トップコートはこのところ、積極的に10代の役者の育成に力を入れているが、大西はすでに高い演技力を身に付けているので、後は経験を重ねて役者としての〝引き出し〟を増やして行けばとんでもない名優になるのでは。演技力に定評があり経験豊富な広瀬との共演で役者として大きく成長したはず」(芸能記者)

以前、大西は目標として「優しくて演技もうまい役者さんになること」と掲げているが、着実にそこに向かっているはずだ。

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