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救急救命士の育成に役立ててもらおうと、延岡市は27日、廃車予定の救急車2台を九州保健福祉大(兒玉修学長)へ贈った。実際に使われていた車両を使うことで作業環境を体感しながら専門知識を深めることができるなど、学びの充実が期待される。
同大学は来年4月、九州医療科学大へ名称を変更。救急救命士の資格取得を目指す南九州初の救急救命コース(20人)を、社会福祉学部スポーツ健康福祉学科に新設する。救急車は実習などで活用してほしいと、市消防本部の車両更新に合わせ市が贈った。ストレッチャーや心電図などのモニターなども備わっている。
贈呈式は九保大であり、読谷山洋司市長が「救急出動の事案も複雑になっており、資格を持ったマンパワーは必要。大学で学んだ若者が延岡の救急の仕事を選んでくれるとありがたい」とあいさつ。大学を運営する順正学園(岡山市)の加計勇樹理事長は「理論、知識を身に付け、実習を踏まえ現場ですぐに活躍できる人材が養成できる」と感謝していた。