29日就航へ安全点検 カーフェリー「こがね丸」 署員が状況確認 上越海上保安署

 上越海上保安署(佐藤正浩署長)は27日、上越市港町1の佐渡汽船直江津のりばでカーフェリー「こがね丸」の安全点検を実施した。29日の就航を前に同署員と佐渡汽船職員が船内設備の安全を確かめ、安全な航海を呼び掛けた。
 大型連休を前にテロへの警戒や事故防止を兼ね、同署は毎年この時期に佐渡汽船の船舶点検を行ってきた。カーフェリーの点検は2019年の「あかね」以来。

29日の就航を前に「こがね丸」の安全点検。設備や書類、避難経路や資機材の使用方法などを確かめた(写真は船橋)

 客室で救命胴衣収納状況や甲板に設置された救命いかだの確認、船橋での航海日誌などの法定書類確認、車両甲板の車両係止状況確認などを実施。避難誘導の手順や機器の操作など職員からの聞き取りも行った。
 佐藤署長(58)は「おおむね良好」と評価し、「本船は就航に当たり、大きな期待を寄せられている。引き続き安全な運航に努めてほしい」と呼び掛けた。伊藤慎二船長(49)は「乗組員は定期的に訓練に取り組み、安全な運航を心掛けている。安心して利用してほしい」と語った。

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