大阪市議会、定数10減提案へ 維新、過半数獲得で公約前倒し

 政治団体・大阪維新の会は、大阪市議会の現行定数81を約10削減して70前後とするため、条例の改正案を提出する方向で調整に入った。9日の市議選で過半数を獲得し、単独での議決も可能になった状況を踏まえ、掲げた公約を前倒しで実行する構えだ。維新関係者が27日、明らかにした。5月18日開会の市議会で提案し、会期中の採決を目指す。

 市議選の選挙区は、市内24行政区を単位として定数が2~6ある。改正案では衆院選に倣い、選挙区間の「1票の格差」が憲法違反とされる2倍以上とならないよう調整。人口が最も少ない大正区を基準として格差が約1.5倍にとどまるよう、他の選挙区の定数を減らす。

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