中国ロケットの金属破片か 鹿児島・沖永良部島で発見

鹿児島県・沖永良部島の和泊町の海岸で見つかった、中国が打ち上げたロケットの残骸とみられる金属片=25日(古村英次郎さん提供)

 鹿児島・沖永良部島の和泊町の海岸で長さ約3メートル、幅約2メートルの金属片が見つかっていたことが27日、町などへの取材で分かった。表面に中国国旗を思わせる赤地に黄色の星が描かれているほか、中国語で「排気孔」と書かれていた。町は、中国が打ち上げたロケットの残骸の可能性があるとみている。

 JAXAで国際部参事を務めた辻野照久さん(72)は、ロケット先端部にある衛星の保護カバー「フェアリング」の可能性が高いと指摘。1月に中国南部の海南島から打ち上げられているとして、発射場との位置関係や金属片にフジツボが付着していることから、その際の残骸ではないかと分析している。

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