
近鉄百貨店の秋田拓士社長(66)が28日までにインタビューに応じ「地域の特産物を都市部の百貨店で提供する機会をさらに増やしたい」と述べた。自治体との連携を深めることで、魅力ある商品を発掘し、地域経済の活性化を推進する考えを明らかにした。
近鉄百貨店はこれまでに奈良県橿原市と包括連携協定を締結している。都市部に立地する百貨店は顧客にとって、地酒や調味料など全国の特産物の実物を手に取ることができる場所だとした。売り場の一角を地場産業の情報発信の場とし、自治体との連携を拡大して地域の魅力を発信する。
秋田氏は「百貨店は文化や風土も発信する場所であるべきだ」と強調した。