
ゴールデンウイーク(GW)が29日からスタートする。新型コロナウイルス禍が始まり4年目。マスク着用ルールの緩和など日常生活を取り戻す動きが進み、今年は各地で人出が増えることが予想されている。神奈川県内観光業界の期待も高く、混雑緩和や人手不足といった課題に対応しながら客を迎え入れようとしている。
「マスクなしで楽しめる久しぶりのGW。まずは外に出かけ、観光を満喫してもらいたい」。そう力を込めるのは、県観光協会の望月淳会長。多くの人々が観光地を周遊し、エリア全体の活性化につながるよう期待する。
コロナ禍で大きなダメージを受けてきた観光業界だが、最近は復調の兆しを見せている。
「今年のGWはコロナ禍前、もしくはそれ以上の集客が見込めるのではないか」と話すのは、温泉テーマパークの箱根小涌園ユネッサン(箱根町)。水際対策の緩和を受け、昨秋からインバウンド(訪日客)需要が回復。2022年10月~23年3月の来場者数は前年同期と比べ4~5割増えているという。
GW期間中の目玉は、箱根が“聖地”の自転車競技漫画「弱虫ペダル」とコラボレーションした、町全体を回遊するイベント。混雑回避のため昨年と同様、入場予約制をとって営業する。