米政権、ロシア治安機関に制裁 拘束の記者解放へ圧力強化

バイデン米大統領(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】バイデン米政権は27日、米国人を不当に拘束したとして、ロシア治安機関の連邦保安局(FSB)に制裁を科すと明らかにした。FSBは3月下旬、ロシア国内で軍産複合体に関する機密情報を入手しようとしたとして米紙記者を拘束した。制裁は記者の解放に向け圧力を強める狙いとみられる。

 バイデン大統領は昨年7月、米国人の不当な拘束に関与した者に各省庁が制裁を科すことを承認する大統領令に署名した。今回が第1弾で、同様の措置を続ける。

 FSBはロシア中部エカテリンブルクでウォールストリート・ジャーナル紙のエバン・ゲルシコビッチ記者を拘束。米政権は解放を強く要求している。

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