量子コンピューターによる物流最適化の技術開発にアイシンらが成功

株式会社アイシン(以下、アイシン)は、量子コンピューターによる物流最適化に関する技術開発に成功した。さらに、国際的な総合科学ジャーナルNature誌が出版するScientific Reportsに論文が掲載されている。

物流において、最大の積載率や最短経路、最小のトラック台数で輸送する最適ルートの設計は不可欠であり、複雑な条件を満たすこのルートを導くには膨大なデータを扱う必要がある。このデータの処理に、非常に高い計算能力がある量子コンピューターを用いることで今回の技術の実現が可能になる。この技術を実装すると、瞬時に最適ルートを導き出すことができ、業務効率向上に大きく貢献するとともに、物流工程でのCO

排出量削減に寄与する見込みだ。

今回の技術は、アイシンとスタートアップ企業であるQC Wareが共同で開発したものだ。なお、アイシンは、これからも環境や社会をより良いものにする技術開発を促進し、経営理念である「“移動”に感動を、未来に笑顔を。」を実現していくと述べている。

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