北朝鮮、使用済み核燃料棒搬出か 近く再処理、プルトニウム抽出も

 【ワシントン共同】米国拠点の北朝鮮分析サイト「38ノース」は27日までに、北朝鮮北西部寧辺の原子炉から、使用済み核燃料棒が搬出されている可能性があるとの分析を示した。5~8キロの核兵器用プルトニウムが抽出可能とみられる。別の施設で再処理して抽出する疑いもあるとした。

 20日撮影の商用衛星画像などを分析した。3月時点で確認できた冷却水の排出が止まっており、5千キロワットの原子炉が核燃料棒の搬出のために稼働を停止している可能性が考えられる。

 この数週間、原子炉の付近では車両の通行量が増加。原因として、稼働を停止した原子炉の整備をしていることが考えられるとした。

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