求人倍率1.31倍に上昇 22年度平均、経済活動が回復

JR品川駅を通勤する人たち。

 厚生労働省が28日発表した2022年度平均の有効求人倍率は、前年度比0.15ポイント上昇の1.31倍で、2年連続の改善だった。政府の緊急事態宣言やまん延防止等重点措置がなく、観光支援策「全国旅行支援」が始まるなど、社会経済活動が徐々に回復したことを反映した。ただ、コロナ禍の影響を本格的に受ける前の19年度(1.55倍)には届かなかった。

 総務省によると、22年度平均の完全失業率は前年度比0.2ポイント低下の2.6%と2年連続の改善だった。

 今年3月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.02ポイント低下の1.32倍で、3カ月連続の悪化だった。

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