智頭急行と若桜鉄道 ”桃鉄”とコラボ 期間限定の鉄印販売(鳥取)

歴史ヒーロー赤穂浪士をデザインした智頭急行の鉄印と鉄印帳=27日、智頭町智頭の智頭急行智頭駅

 智頭急行(智頭町)と若桜鉄道(若桜町)が、世代を超えて親しまれている人気ゲーム「桃太郎電鉄」とコラボし、期間限定の特別な鉄印や鉄印帳を販売している。早速鉄印を入手したファンもおり、両社は県外から訪れる観光客の増加に期待している。

 同ゲームの原作者、さくまあきら氏の「地方鉄道を応援したい」という思いからコラボが実現した。第三セクター鉄道等協議会に加盟する全国40社で実施しており、同ゲームの看板キャラクターである桃太郎が描かれた鉄印帳と、40種類の鉄印を販売している。

 智頭急行は智頭▽大原▽上郡―の3駅、若桜鉄道は若桜駅のみで来年3月31日まで販売する。鉄印にはゲームに登場するキャラクターが描かれ、智頭急行は駅のある上郡町(兵庫県)が赤穂藩だったことにちなんで歴史ヒーロー「赤穂浪士」、若桜鉄道は青空に映える桜と名産怪獣「コリャラクダ」がデザインされている。

 「普段は見かけない10代くらいの若者の姿もあった」と驚くのは、同鉄道の清水正一主任運転士。人気ゲームの影響力を実感しつつ「若い層のお客さまが若鉄に足を運ぶきっかけとなれば」と期待を寄せる。

 智頭急行沿線の駅でも、販売開始初日の朝から鉄印や鉄印帳を買い求めるファンの姿があったという。同社営業課の平尾幸子営業主任は「全国を回って鉄印を集める楽しい企画。各駅を訪れた際には沿線の観光スポットも回って、楽しい旅にしてほしい」と話した。

若桜駅の桜と鳥取ならではのラクダが印象的な若桜鉄道の鉄印=27日、若桜町若桜の若桜駅

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