道の駅うご、目的地になる「コンテンツ力」 コロナ禍でも集客安定<4回続きの4>

秋田県羽後町の代名詞と言えば、日本三大盆踊りに数えられる「西馬音内盆踊り」。2016年にオープンした道の駅うごは、その衣装にちなんだ「端縫いの郷」を施設名とし、外観も「藍染め」を模したブルーが目を引く。

秋田県観光統計を基にした利用者数ランキング(2019-21年平均)では、あきた港(秋田市)、ふたつい(能代市)に続き3位に入った=チャート。

うごの運営会社「おも・しぇ」の総務主任・阿部真由美さんは「交通量の多い道路や高速道路のインターが近くにあるわけでもなく、立地条件がうちの施設の弱み。正直意外な結果です」と驚く。

秋田で人気の道の駅はどこ? 観光統計を基にランキング<4回続きの1>

特筆すべきは集客の安定感だ。オープン翌々年の2018年から、4年連続で75万人前後の利用者数を記録。コロナ禍前後の19年と21年を比べると、3.9%増だった。

立地条件にかかわらず安定した集客を実現しているのは、道の駅うごが目的地になっている証。盆踊りだけではない、食の「コンテンツ力」が多くの人を引き付けている。

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