処理水放出、春から夏の目標維持 福島第1原発、経産相が方針示す

 西村康稔経済産業相は28日、東京電力福島第1原発の処理水の保管タンク満杯時期が2024年2月~6月ごろになるとの試算に関し、海洋放出開始は「(政府が今年)春から夏ごろと示しているスケジュールに沿って、丁寧に進めたい」として従来目標を維持する方針を示した。閣議後記者会見で述べた。

 西村氏は、処理水を放出する海底トンネルの工事が着実に進んでいる状況などを岸田文雄首相に説明したと明らかにした。岸田首相からは「丁寧に進めてほしい」との指示があったという。

 東電は27日、タンクが満杯になる時期を従来の「今年夏から秋ごろ」から見直す試算を発表した。

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