「江東区長選挙2023 投票マッチング」利用者の結果を分析! 最も重視された政策は?多く利用した年代は?

山崎孝明区長の死去に伴い4月23日に投開票が行われた江東区長選挙は新人4人が争い、木村やよい氏が初めての当選を果たしました。選挙ドットコムは東京新聞と共同で、自分の考えがどの候補者に近いかを調べられる「江東区長選挙2023 投票マッチング」を4月17日にリリースし、これまで1.5万人を超える方にご利用いただきました。

今回、選挙ドットコムは4月24日時点での利用状況を集計し、投票マッチング利用者の年代別の割合や、利用者が重視していた政策などを取りまとめ、結果を分析しました。

利用者の性別、年代別の割合は?

4月24日までの約1週間で利用者は1万6187人でした。

まず利用者の性別を調べてみると、男性が47.7%、女性が45.0%で、若干男性が上回りました。「その他」は0.5%、「回答しない」を選択した人は6.9%でした。

次に、利用者の年代を調べてみると、最も多かったのは30代で29.1%。次いで、40代が27.2%、18~29歳が18.8%、50代が17.9%と続きました。

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利用者の投票頻度や居住する自治体は?

投票頻度については、「必ず投票に行っている」が80.8%でした。「たまに投票に行く」は16.1%、「投票に行っていない」は3.1%でした。

区内在住者かを調べてみると、江東区在住が1万5632人で96.6%を占め、区外在住は3.4%でした。

また、支持している政党を尋ねると、最も多かった回答は「支持する政党はない」で74.9%でした。支持政党をみると、自由民主党が10.0%、日本維新の会が3.9%、国民民主党が3.2%、立憲民主党が2.1%と続きました。

今回の投票マッチングは、いつも投票に行っている若い世代の無党派層に多く利用されたといえます。

利用者が重視していた政策は?どの候補者に多くマッチした?

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投票マッチングでは、20の設問のテーマから重視する項目を3つ選ぶ設問があります。区内在住者が重要項目に挙げたのは、区内で計画されている東京メトロ有楽町線豊洲駅と半蔵門線住吉駅間を結ぶ「地下鉄延伸」となりました。

次いで「給食無償化」、3位は「高校授業料無償化」、4位は「子育てクーポン」と子育て政策に注目が集まっていたようです。

利用者がマッチした候補者の割合は、次点だった山崎一輝氏が最多の39.8%で、当選した木村やよい氏が2番目の31.5%でした。猪野隆氏が16.1%、芦沢礼子氏が12.6%と続きました。

地下鉄延伸の補助金負担には7割が賛成

最後にクロス集計の結果を紹介します。

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江東区在住の利用者が重視する項目に男女で違いがあるかを比較しました。

3位までは「地下鉄延伸」「給食無償化」「高校授業料無償化」の項目で共通していました。4~10位では違いがあり、男性で「五輪後のまちづくり」や「マンション規制」がランクインした一方、女性では「選択的夫婦別姓」や「福祉施設」の回答割合が多くなりました。

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最も関心が高かった「地下鉄延伸」に関して「現在の計画通りに補助金を負担するべきですか?」と尋ねる設問の賛否はどうだったのでしょうか。「賛成」が33.2%、「やや賛成」が33.7%で、賛成が全体の約67%を占めました。「反対」は6.9%、「やや反対」は9.8%にとどまりました。「中立」は16.5%でした。

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