岡山県文化財保護協会賞決まる 井原の池尻さんと2団体

ひびきなだ文化研究会が開いた展示会

 岡山県文化財保護協会(正岡睦夫会長)は28日、文化財の保護や活用に尽くした個人・団体を表彰する2022年度の協会賞に、元井原市文化財保護審議会委員の池尻雄策さん(87)=同市=と玉野市、同県鏡野町の2団体を選んだと発表した。

 2団体は、ひびきなだ文化研究会(玉野市日比)、上斎原ふるさと掘り起こし委員会ウスイロヒョウモンモドキ部会(鏡野町上斎原)。

 池尻さんは04~18年に同委員を務め、現在は美星文化財保存会長として地域の史跡や文化財の普及啓発に取り組んでいる。同研究会は郷土の地名の由来や音頭、年表をまとめた冊子を作って地域史の継承に尽力。同部会は希少なチョウ・ウスイロヒョウモンモドキの保護に努め、18年には地元の生息地が県天然記念物に指定された。

 協会賞の受賞者は今回を含め計140人31団体となった。表彰式は5月23日に県立博物館(岡山市北区後楽園)で開く。

鏡野町の生息地を確認するウスイロヒョウモンモドキ部会のメンバーら

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