毎年、九州大会や全国大会に作品を出品し、多くの実績を持つ大分国際情報高校フォトメディア部。昨年の「第6回全九州高校総合文化祭」は2人、「第46回全国高校総合文化祭」は1人が出場した。また「第71回高文連写真中央展」では最優秀賞2人、優秀賞1人、優良賞3人と多くの部員が入賞した。
昨年部長を務めた大浜遥々花と2年連続全総文へ出場した上野ことみはこの春高校を卒業。「プライベートな時間でも楽しみながら撮影した。大会前は大変なことも多かったが、結果が出てうれしかった」と振り返る。長期休みには自分たちで撮影会を開催するなど、自主性を大切に活動する、部の方向性を後輩たちへつないだ。卒業した今も写真を撮っているという。
活動は主に週2日。校内のさまざまなスポットで撮影する他、運動部など部活動に励む生徒たちを被写体にしている。顧問を務める井上早恵教諭は、「具体的なアドバイスをしてしまうと部員たちの視点が狭まるので、まずは自由にいろいろな視点から撮ることを大切にしている。撮影や活動においても、部員たちが自発的に動けるようになると成長へつながる」と指導する。
2月に開催された「第8回写真コンテスト全国大会・九州大会推薦作品選考」では、谷本哲(2年)の作品が最優秀賞となり、今年も全国大会出場を決めた。井上教諭は「賞はもちろん、写真を通していろいろな視点や考え方を学んでほしい。撮影にはコミュニケーション能力も必要になるので、部活動を通じて多様な成長があるとうれしい」と話す。部員たちの個性や感性を大切にしながら、今年もまた多くの大会に挑戦する。
(塩月なつみ)