政府、新型コロナ対策本部を廃止 体制も平常へ回帰

 政府は28日の閣議で、新型コロナの感染症法上の位置づけが5月8日に「5類」に移行されるのに伴い、政府の対策本部を廃止することを決定した。

設置から3年3ヵ月あまりで平時体制に

 政府の「新型コロナウイルス感染症対策本部」は、国内で初めての感染者が確認された直後の2020年1月30日に設置された。これまでのべ104回開かれ国の感染対策の司令塔となってきたが、5月8日に新型コロナの感染法上の位置付けを「5類」に変更することにあわせ廃止する。同時に、感染拡大時の行動制限要請など、強い措置の根拠となる「基本的対処方針」も廃止し、名実ともに平時へと回帰する。

 今後、対策本部の廃止後に新たに感染拡大などの事態が生じた際は、閣僚会議で対応を協議することになる。

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