引き揚げ、30日にも本格作業 陸自ヘリ、気象影響も

陸自ヘリ事故の機体引き揚げに向け、沖縄県・宮古島の平良港に停泊する作業船「新世丸」=28日午後

 沖縄県・宮古島付近の陸上自衛隊UH60JAヘリコプター事故で、水深約106メートルの海底に残された機体の引き揚げに向け、民間サルベージ会社の作業船が28日、現場海域に到着した。引き揚げには複数の船舶を投入。29日は遠隔操作型の無人潜水機(ROV)で機体や海底の状況を確認し、30日以降、本格的な引き揚げ作業に入る見通し。海が荒れる恐れもあり、気象条件次第で、遅れる可能性がある。

 作業船の1隻は、深田サルベージ建設のグループ企業「オフショアエンジニアリング」(東京)の「新世丸」で、26日に鹿児島港を出発した。ROVを搭載しており、カメラで海底を確認する。

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