スピルバーグ監督『E.T.』から削除したシーンを後悔「あれは間違いでした」

スティーヴン・スピルバーグ監督は『E.T.』から銃が登場するシーンを削除したことを後悔しているという。1982年の同大ヒット映画には、子供達が銃を持った連邦捜査官らに追跡される有名シーンがあるが、スピルバーグは『E.T.20周年アニバーサリー特別版』では、銃をトランシーバーに変えるという決断を下したことを悔やんでいるそうだ。

25日にニューヨークで開催されたイベント「タイム100サミット」に登場した同監督は、こう話している。「あれは間違いでした。ああするべきではなかった。『E.T.』は、その時代の産物です。どの映画も、現在の私達のレンズを通して見直すべきではありません。自発的にも、強制的にも」「『E.T.』では、連邦捜査官たちが銃を見えるように持って子供達に近づくという事実が気にかかっていましたから、銃をトランシーバーに変えようと思ったのです。何年もして、私は自分の見解を変えたんです」

そして同監督は、自らの作品に「手を加えた」ことに苛立ちを感じているとして「自分自身のアーカイブに手を加えるべきではなかったんです。誰にもお勧めしません。私達の全ての映画は、その映画を作った時私達がどのような地点にいて、世界がどのようで、そして私達がこれらのストーリーを届けた時に世界が何を受け取っていたかという道標のようなものですから」「だから私は、あれを出したのを後悔しています」と続けた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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