4月28日、2023年FIA F2第4戦バクーのフリー走行がアゼルバイジャンのバクー市街地サーキットで開催され、フェラーリ育成のオリバー・ベアマン(プレマ・レーシング)がトップタイムを記録。ドライバーズランキングトップにつけるレッドブル&ホンダ育成の岩佐歩夢(ダムス)は9番手タイムを記録している。
現地時間11時5分(日本時間16時5分)から行われた45分間のフリー走行は、曇り空のもと、気温18.3度、路面温度26.9度というコンディションのなかスタートを迎えた。なお、今大会のタイヤコンパウンドはミディアム(イエロー)とスーパーソフト(パープル)となる。
エスケープゾーンが少なく、レコードラインを外れると目の前にはウォールというストリートコースゆえに、比較的各車慎重にウォームアップ周回を重ねた。そんななか、アイザック・ハジャル、ジャック・クロフォードと、ハイテック・パルスエイトから参戦するレッドブルジュニアのF2ルーキーコンビは早めに周回を重ね、残りセッション開始15分が経過したところでハジャルが1分56秒533をマーク。ただ、その直後にはフレデリック・ベスティ(プレマ・レーシング/メルセデス育成)が1分55秒827をマークし暫定トップに浮上する。
セッション後半に差し掛かると各車アタックシミュレーションを試みるが、それゆえにコース上の至る所で渋滞が発生。アタック中の車両もセクター3でアタックを中断するという場面も。そんななか、クリアラップを確保したハジャルが1分55秒210を記録し、ベスティを2番手に下げる。ただ、そのベスティも1分55秒827と自己ベストを更新。するとその翌周にハジャルが1分54秒882を記録し、ベスティを引き離す。
その後、リチャード・フェルシュフォー(ファン・アメルスフォールト・レーシング)、レッドブル育成のデニス・ハウガー(MPモータースポーツ)、ザウバー育成のテオ・プルシェール(ARTグランプリ)らもアタックシミュレーションを実施、しかしいずれも1分55秒台にとどまる。
残り8分のところで、ベアマンがターン15でウォールにわずかにヒットも1分54秒457を叩き出し、トップに浮上。ただ、ハジャルもタイムを1分54秒295まで縮め2番手に続くが、ベアマンもその翌周には1分54秒063までタイムを更新しトップの座を譲らない。
そうして迎えたセッション終盤、残り1分というところでアーサー・ルクレール(ダムス)がターン2立ち上がりでスピンを喫し、コース上でマシンストップ。これで赤旗が掲示され、残り時間もわずかだったこともあり、この赤旗をもってセッションは終了。
トップはベアマン、2番手ハジャル、3番手にクッシュ・マイニ(カンポス・レーシング)、そして岩佐は9番手で走り始めのフリー走行を終えた。2023年FIA F2第4戦バクー公式予選は、このあと現地時間15時(日本時間20時)から行われる予定だ。
■2023年FIA F2第4戦バクー フリー走行結果
Pos. No. Driver Team Time
1 8 O.ベアマン プレマ・レーシング 1’54.063
2 10 I.ハジャル ハイテック・パルスエイト 1’54.295
3 24 K.マイニ カンポス・レーシング 1’54.376
4 7 F.ベスティ プレマ・レーシング 1’54.496
5 25 R.ボシュング カンポス・レーシング 1’54.496
6 5 T.プルシェール ARTグランプリ 1’54.742
7 22 R.フェルシュフォー ファン・アメルスフォールト・レーシング 1’54,780
8 4 E.フィッティパルディ ロダン・カーリン 1’55.473
9 11 岩佐歩夢 ダムス 1’54.897
10 2 J.ダルバラ MPモータースポーツ 1’54.905
11 20 R.スタネ トライデント 1’54.914
12 12 A.ルクレール ダムス 1’54,925
13 14 J.ドゥーハン インビクタ・ビルトゥジ・レーシング 1’55.044
14 9 J.クロフォード ハイテック・パルスエイト 1’55.093
15 1 D.ハウガー MPモータースポーツ 1’55.152
16 3 Z.マロニー ロダン・カーリン 1’55.172
17 6 V.マルタンス ARTグランプリ 1’55,228
18 16 R.ニッサニー PHMレーシング・バイ・チャロウズ 1’55.239
19 21 C.ノバラック トライデント 1,55.418
20 15 A.コルデール インビクタ・ビルトゥジ・レーシング 1’55,784
21 17 B.ベナビデス PHMレーシング・バイ・チャロウズ 1’55.822
22 23 J.コレア ファン・アメルスフォールト・レーシング 1’55.867