立花孝志氏、政女党の代表権争い「我々の主張通り」 大津綾香氏の仮処分申し立て「却下される可能性高い」

政治家女子48党(旧NHK党)の立花孝志氏(55)が28日、国会内で党の定例会見に出席。大津綾香氏(30)が、自身を党の代表とする地位確認の仮処分を千葉地裁に申し立て、27日に審尋があったことに触れ「(大津氏には)当事者適格がないということで、おそらく却下されるんじゃないか。我々の主張通り、大津さんの申し立ては却下になる可能性が極めて高い」と話し、大津氏の申し立てが却下されるとの見方を示した。

立花氏は、27日の審尋に大津氏が出席しなかったことに触れ「申立人が出廷されていない。考えづらいこと。仮処分は普通の訴訟ではなくて、急ぎでやるもの。通常は申立人本人が出ていかないということは考えられない。大津さんが急いでやってくれということなのに、本人が出てこないということは裁判所の心証は悪い」と指摘した。

続けて「大津さんは今、仮に党首になって何をするんですかということも聞かれた。代理人の弁護士が『今、持ち合わせていません』と。申し立ての唯一の理由は『このままだと政治家女子48党の公認候補として立候補できない』という主張をされていたが、斉藤健一郎代表であっても大津代表でも、立候補できたという実績ができてしまった。統一地方選挙も行われ、特段大津さんに代表権があるということを決める必要性はない」と主張した。

立花氏はさらに、政党内の代表権争いは裁判で決めず、政党内で解決するという判例が最高裁にあることを持ち出し「今回の件は政党内の争いでありますので、裁判所はそもそも介入しない。大津さんは勝手に解任届を作っただろうという主張をされていましたが、きのうの審尋ではそういう主張を言ってくるわけでもなかった。こちらにとって有利な事情かなと思っています」と語った。早ければ、5月2日にも千葉地裁の決定が下りるとの見通しだ。

大津氏の主張が認められた場合、即時抗告することを明言した立花氏は「毎月第2水曜日、5月10日に総会を開くっていうことを大津氏も入って役員会で決めているわけですから、大津さんに止める権限があるのかというとそうでもない。大津さんが全権委任の党首ってことを、裁判所は認めていない」とけん制。総会での党員議決で、代表権争いの決着を図るした丸山穂高副党首(39)の方針の正当性を訴えた。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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