自民党・鈴木英敬衆院議員に直撃!統一地方選挙どうでしたか?街頭演説のこれからとは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年4月28日に公開された動画ではゲストに自民党衆院議員の鈴木英敬氏をお招きし、統一地方選挙や次の衆院選、街頭演説のセキュリティについて語っていただきました。

統一地方選挙で見えた自民党の「宿題」とは?

【このトピックのポイント】
・新人が現職に勝つには「若い」「女性」「知名度」がキーワード
・衆院選小選挙区10増10減で鈴木氏は地方の声が届きづらくなることに懸念を示す
・街頭演説以外で政治家が有権者にどう伝えていくかは今後の課題

鈴木英敬氏のプロフィールは以下の通りです。

立憲民主党の岡田克也氏の地盤ということもあり、非自民系が強いイメージがある三重県で知事として3選を果たした鈴木氏。「選挙は大変ですけれども政策重視で頑張りました」と当時を振り返りました。

今回は以下の質問からいくつかピックアップして鈴木氏に回答していただきました。

統一地方選挙の結果について一言

統一地方選挙の結果について、鈴木氏は首長選挙で複数見られた「現職を新人が破るケース」に言及。芦屋市長選挙、行田市長選挙、函館市長選挙を例に「若い」「女性」「知名度」の3つをキーワードとして挙げました。

鈴木氏「絶対勝てるわけじゃないけど、現職を破るのは若い人か、女性か、知名度っていう感じになってる」

また、鈴木氏は地元三重県で行われた市議会選挙で多くの新人が落選している点を指摘。地方議員を目指すにあたっては、3つのキーワードを踏まえ「知ってもらう活動、分かりやすい活動をどう進めていくかが課題として出たのでは」と分析しました。

衆参補選で自民党が4勝1敗となったことについては有権者から一定の評価を受けたとする一方で、無党派層の支持を取りきれていないことについては「宿題をいただいた」とコメントしました。

今回の統一地方選挙では維新の躍進も見逃せないポイントです。三重県でも、昨年の参院選比例代表や今回の県議会議員選挙で維新の票数が伸びています。

鈴木氏は今後維新の議員が三重県で誕生する可能性に触れつつ「我々においてはしっかり正論を述べる、実現した形を見せる、ということを自民党としてしっかりやっていくことが大事」とコメントしました。

統一地方選挙が終わると、次の解散も気になるところ。鈴木氏は「解散は総理の専権事項」と前置きしつつ、勝った勢いに乗る考え方と有権者からの評価を踏まえて急ぐ必要はないという考え方があり「今は読み切れない」との考えを示しました。

対抗馬が決まっていない鈴木氏は早期の解散が都合がよく、選挙区が確定しておらず調整期間が必要な議員もいるとのこと。自民党議員の心情は選挙区事情によるようです。

10増10減の区割り変更について鈴木氏は「今回で1票の格差のみに焦点が当たる選挙制度は考え直さないといけない」とコメントしました。

鈴木氏は人口の多い都市部で定数が増えることで、結果的に地方の声が届きにくくなっている状況を指摘。また、選挙制度が頻繁に変わることで有権者にとって分かりにくいものになっている点にも言及しました。

鈴木氏「1票の格差を基本としつつでもいいかもしれないけど、一歩立ち止まって選挙制度を考えなあかんと思いますね」

岸田首相襲撃事件で今後の選挙は?

岸田首相襲撃事件について鈴木氏は街頭演説に誰が来ているか把握することの難しさに言及。また、政治家と有権者が直接コミュニケーションできる場の重要性に触れ「政治の側も警備任せじゃなく積極的に議論していかないといけない」とコメントしました。

アメリカでは演説の会場が決まっていて、入場時の検査も徹底されています。

MC鈴木邦和「日本の選挙も今後変わっていくべきなんでしょうか?」

MC鈴木の問いかけに鈴木氏は「警護対象の要人はそういう方法を中心にしてくこともあるかもしれない」とコメント。

一方で安倍元首相から聞いた話を引用しつつ、無党派層にリーチするにあたって街頭演説が非常に有用な手段であることにも言及しました。

今後の議論については街頭演説だけではなく、近年増えつつある動画配信なども踏まえ「トータルで有権者への伝え方をどう考えていくかっていうのは政治側が議論していかないといけない」と締めくくりました。

動画本編はこちら!

統一地方選挙の結果をどう見る?解散はいつ?

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