春の褒章 宮城県では8人が受章

春の褒章の受章者が発表され、宮城県からは水道管の工事を手掛ける会社を経営し、震災で被災した水道の復旧に取り組んだ男性ら8人が選ばれました。

褒章は、仕事やボランティア活動、公共の事務などさまざまな分野で功績のあった人をたたえるもので、宮城県から8人が選ばれました。

このうち、長い間一つの仕事に励んできた人に贈られる黄綬褒章は、石巻市の管工事業の会長、星進さん(72)と、登米市の土地家屋調査士、千葉三郎さん(74)が受章しました。

黄綬褒章を受けた星進さんは石巻市で、水道管の工事などを手掛ける会社を約20年にわたって経営してきました。

12年前の東日本大震災の津波で大きな被害を受けた石巻市。地元の同業者でつくる組合の役員として石巻市の水道管の復旧や、仮設住宅の配管工事などに取り組みました。

管工事業ミヤケン会長星進さん「無我夢中でやってたというのが正直なところで、通水して水が出た後に感謝された気持ちっていうのはね。あの笑顔を見るとやっててよかったなと思いますね」

2021年に社長を退いた後、今は会長として後進をサポートしています。

管工事業ミヤケン会長星進さん「ついてきてくれた従業員とか組合員とか組合の職員のお陰だなって思ってますけども。自分ではあんまり深く追究してなかったんですけど、水道屋さんで良かったという気持ちですね」

ボランティア活動をたたえる緑綬褒章は、仙台市泉区の朗読奉仕者、田村文子さん(81)が受章しました。

公共の事務に力を尽くした人らに贈られる藍綬褒章は、岩沼市の保護司、板橋肇子(いたばしちょうこ)さん(75)ら5人が受章しました。

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