ケタ外れすぎ!米国大統領、マレーシア、中国が入れ乱れた巨額国際詐欺に関わった50歳歌手に有罪判決

フージーズのラッパー、プラーズことプラカズレル・ミシェル(50)に、国際的な詐欺に関する全ての容疑で有罪判決が下された。2つの米大統領政権にまたがり、政治的陰謀に関わったとされている。

巨額の詐欺で有罪となるも、現在逃走中のマレーシアの資本家ジョー・ローから、バラク・オバマ、ドナルド・トランプの両政権に対し影響力を駆使するため1億ドル(約134億円)を受け取ったというミシェルが、共謀、証人買収、外国政府の未登録エージェントに成りすますなど10件全てで有罪となった。最長20年の懲役を言い渡される可能性があるが、量刑の判決が下される日程は未だ決まっていない。

ミシェルは、ただ金儲けをしたかっただけで、政治の世界で自らを再発見しようとしていた時期に、誤った法律上のアドバイスを受けたと主張し、今回の評決後本人はコメントを拒否。裁判所の外でミシェルに付き添っていた担当弁護士は、「我々はこの結果に非常に落胆していますが、この裁判の最終結果については非常に自信を持っています」「量刑審問に移った場合、確実に控訴します。まだ終わっていません」とコメントした。

ローの資産を使って米国政府に影響を及ぼし、中国人大富豪のマイルス・クォク(郭文貴)を中国当局に渡して同国の指導者らのご機嫌取りをしようとしたと言われるミシェル。米メディア幹部スティーブ・バノンと繋がりがあるとされるクォクは現在、アメリカ当局に逮捕されている。

一方で、主演映画『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』で資金援助を受けたレオナルド・ディカプリオが、ローは正当なビジネスマンに思えたと証言。オバマのキャンペーンへの寄付を望んでいたことを明かしていた。ディカプリオによるとミシェルは、大晦日にオーストラリアとラスベガスで新年を2度迎える旅など、ローが主催した複数の旅行に参加していたという。

2013年に公開された『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』は製作費1億ドル(約134億円)に対し世界中で4億ドル(約535億円)以上の興行収入を記録、アカデミー賞にも5部門でノミネートされ、クレジットにはスペシャルサンクスとしてローの名前が記載されていた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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