高校でゲームクリエイターを育成!?存続の危機に立たされた分校の起死回生の一手とは

愛媛県立松山南高校砥部分校をめぐっては、県教育委員会が去年夏に示した県立学校の再編計画で、伊予高校との統合案が示されていました。

しかし、地元からの存続を求める強い要望もあり、今年3月、県は砥部分校に再来年度からゲームクリエーションコースを新設し、存続させると発表しました。
ただ、砥部分校の存続には今年度から5年間の猶予が設けられていて、志願者数の増加が見込まれない場合は、統合が再検討されることになっています。

具体的に、企業は学校と今後どう関わっていくのか。

学校とタッグを組むのが、国内外でゲーム開発などを手掛ける企業・オートクチュールです。
今年夏ごろをめどに分校にサテライトオフィスを設ける予定ですが、仕事をするオフィスというよりは、授業の“準備室”のような位置づけになるそうです。
ただ、将来的にはゲーム開発の拠点としての活用も視野に入れているといいます。

実際の授業では▼ゲームの設計▼プログラミング▼アニメーションなどの技術をゼロから学べます。

では、企業側にはどんなメリットがあるのか。

ゲーム業界は人材不足に直面しているそうで、オートクチュールの中村社長は、即戦力としてのスキルを身につけた卒業生の入社や業界での活躍に期待を寄せています。
生徒は全国から募集予定で、存続を確かなものにするためにも、新コースの魅力を全国にどう発信していくかが直近の課題といえそうです。

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