国内初の飲む中絶薬、承認 WHO推奨の選択肢

2種類の錠剤を組み合わせて服用する経口妊娠中絶薬「メフィーゴパック」(ラインファーマ提供)

 厚生労働省は28日、英製薬会社ラインファーマが開発した人工妊娠中絶のための飲み薬について、製造販売を承認した。妊娠9週までが対象で、母体保護法の指定医の下で服用できるようになる。国内初の経口中絶薬となり、WHOが推奨する手法の選択肢が広がる。

 承認されたのは「メフィーゴパック」。2種類の薬剤からなり、妊娠の継続に必要なホルモンの働きを抑える「ミフェプリストン」を投与し、さらに36~48時間後に子宮の収縮を促す「ミソプロストール」を服用する。

 腹痛や出血などの副作用があることから、安全に使用できる体制が整うまでは当面、外来でも中絶が確認されるまで病院での待機を求める。

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