51日ぶり首都攻撃「油断」 住民、現実に引き戻される

落下したミサイルの破片で損傷した集合住宅=28日、キーウ近郊(共同)

 【キーウ共同】28日未明、ロシア軍の攻撃がウクライナ各地を襲った。国営通信社ウクルインフォルムによると、首都キーウも「51日ぶり」に標的に。「油断していた」。落下したミサイルの破片で損傷したキーウ近郊の集合住宅では、住民が戦時中の現実に引き戻されていた。

 周囲を林が囲む閑静な集合住宅では、5階と6階の外壁が一部崩壊。窓ガラスが割れ、れんがは黒焦げになっていた。少女(13)がガラスで足を切って出血し、病院に搬送された。

 住民オリガさん(50)は「久しぶりの攻撃にショックを受けている」と話した。未明に空襲警報と迎撃の音が響いたが、シェルターに逃げない人も多かったという。

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