蒜山の自然感じるシェアオフィス 真庭市整備、隈研吾氏が設計監修

 世界的建築家・隈研吾氏の設計監修で、真庭市が同市の蒜山高原に整備を進めていたシェアオフィス「蒜山ひととき」が完成し、28日、現地でオープニングセレモニーが開かれた。

 オフィスは同市蒜山上福田にある旧レストハウス白樺の丘を改修した。地上地下各1階の鉄骨造で、約50席のオフィススペースやミーティングルーム、多目的スペースなどを設けた1階部分(997平方メートル)を貸し出す。内外装に真庭市産木材を使うなど、自然を感じながら働ける空間に仕上げた。総事業費は2億867万円。

 セレモニーには太田昇同市長や隈氏ら関係者約30人が出席し、テープカットで祝った。太田市長は「知的創造の場、市の新たな産業誘致の場にしたい」、隈氏は「新しいワークスタイルのモデルになるようなオフィスになれば」と話した。

 利用は5月1日から。年、月、1日単位での利用プランがあり、既に隈氏の設計事務所など2事業者が年契約を結んでいる。利用希望者は同オフィスの公式サイトから予約できる。

© 株式会社山陽新聞社