後楽園と岡山城包む光 心も明るく 幻想庭園、烏城灯源郷が開幕

闇に浮かぶ色とりどりの風車が幽玄さを醸す後楽園。岡山城も花を添えた=28日午後7時51分

 岡山市の後楽園と岡山城を光で包む「春の幻想庭園」と「春の烏城灯源郷」が28日夜、開幕した。新型コロナウイルス禍による中止を経て春季開催は4年ぶり。来場者を幽玄の世界にいざなっている。

 後楽園では、本物のこいのぼり3匹がライトアップされ、約200本の風車(かざぐるま)が青や赤、黄に輝きながらくるくると回転。岡山城も花を添えた。親子で訪れた来場者(80)=同市南区=は「昼間とは違って幻想的。コロナの落ち着きもあって心が明るくなるようです」と話した。

 岡山城では、まりを模した色鮮やかな照明や、満開の桜を表現したプロジェクションマッピングが天守閣前広場周辺を彩った。

 いずれも5月7日までの午後6時~9時半(入場は同9時まで)。後楽園ではこいのぼり形の竹ちょうちん作りや音楽演奏会、岡山城では飲食屋台がある。

 幻想庭園は岡山県、後楽園魅力向上委員会が主催し、岡山市と山陽新聞社が共催。烏城灯源郷は岡山市、おかやま観光コンベンション協会、山陽新聞社でつくる実行委員会が主催。

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