〈サンダーバーズ・日本海リーグ〉頂点へさあ開幕 29日、宮野で石川と対戦 NPB狙い闘志

練習に汗を流す大島(中央)=高岡市営城光寺野球場

 プロ野球独立リーグで、富山GRNサンダーバーズと石川ミリオンスターズの2球団による日本海リーグは29日、黒部市の宮野運動公園野球場で開幕する。富山は新加入14選手を含む29選手が、いまだ成し遂げていない「独立の頂点」を目指す。吉岡雄二監督は「さまざまな起用で、選手が自分を見せる場をつくる」と話し、チームとして2年ぶりのNPB(日本野球機構)ドラフト指名選手の誕生を狙う。

 リーグは公式戦40試合が組まれ、独立リーグ日本一決定戦の切符を懸けて戦う。2チームでの争いながら、富山の選手はNPB入りを見据え「上を目指せる環境がある」と意欲十分だ。

 地元出身ルーキーも鼻息が荒い。サイドスローの大島嵩輝投手(22)=砺波市出身=は、高岡商高の先輩である島村功記内野手(23)=高岡市出身=に「一緒にプロを目指さないか」と声を掛けられたことを機に入団した。

 高岡商高3年時には巨人・山田龍聖投手(22)とともに夏の甲子園に出場。「あいつ(山田投手)とは悩んだ時にアドバイスし合ってきた。お互いに成長するのはうれしい」と負けん気をのぞかせ、「気持ちの入った投球をする。任されたところを無失点に抑える」と活躍を誓う。

 富山商高3年時に春の甲子園に出場した石橋航太外野手(22)=魚津市出身=は「NPBに行くため長打力を身につけて、開幕から打っていきたい」と闘志を燃やす。

 桜井高OBの林悠太投手(22)=入善町出身=や、3月に新湊高を卒業した石灰一晴投手(18)=射水市出身=も成長へ意気込む。指揮官は「魅力ある選手たちをNPBに送り出したい。選手を育てている感覚で、応援してほしい」とファンに呼び掛けた。

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