太平洋島しょ国で中国影響を懸念 米特使、挽回図ると強調

昨年9月、米・太平洋島しょ国首脳会議に出席したバイデン米大統領(中央)ら各国首脳=ワシントン(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米国とパラオ、マーシャル諸島、ミクロネシアとの自由連合協定の改定交渉を担当するユン米大統領特使は28日、太平洋島しょ国との外交を軽視した間に中国が影響力を拡大したと懸念を示した。「遅れを取り戻すため急ぐ必要がある」と述べ、挽回を図ると強調した。ワシントンのシンクタンクの会合で語った。

 バイデン大統領が5月下旬にパプアニューギニアを訪問予定との報道に、ユン氏は「決まっていない」としながらも「訪問すれば、温かい歓迎を受けるだろう」と話した。

 太平洋島しょ国を他の地域に比べ「軽視してきた」と認め、ソロモン諸島に大使館を開設するなど、「修正しようとしている」と語った。

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