シーガルズ及川 今季限りで引退 元日本代表、黒鷲旗が最後の舞台

 バレーボールV1女子岡山シーガルズのセンターで元日本代表の及川真夢(26)が、今季限りで引退することが28日分かった。取材に応じた及川は「膝や腰などに慢性的な痛みがあり、満身創痍(そうい)。治療しながら何とか今季を乗り越え、やり切った思いが強い」と理由を説明。5月1日開幕の黒鷲旗全日本男女選抜大会(大阪市)が現役最後の舞台となる。

 鹿児島県出身の及川は175センチの上背で移動攻撃やサーブを武器に主力として活躍。青学大からシーガルズ入団1年目の2019―20年シーズンは過去最高に並ぶリーグ準優勝に貢献した。今季はチームが11位に低迷する中、32試合で148得点を挙げた。内定時代を含む5シーズンの通算成績は127試合779得点。19年ユニバーシアードで銅メダルを獲得し、20年には日本代表に初選出された。

 及川は「V1準優勝からV2との入れ替え戦まで振り幅の大きい経験をさせてもらった。最後の黒鷲旗では、シーガルズらしいプレーをファンの皆さんに見せたい」と話した。

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