関越道バス事故11年で追悼 遺族ら現場に祈り、群馬・藤岡

関越自動車道の高速ツアーバス事故から11年となり、現場近くの祭壇で祈る関係者=29日午前、群馬県藤岡市(代表撮影)

 群馬県藤岡市の関越自動車道で2012年、乗客7人が死亡、38人が重軽傷を負った高速ツアーバス事故から11年となった29日、発生時間の午前4時40分ごろに合わせ、遺族が事故現場の藤岡ジャンクション付近の斜面下に設けられた祭壇を訪れ、犠牲者を追悼した。

 バスは、金沢市から富山県高岡市を経由し、千葉県の東京ディズニーリゾートに向かう際、防音壁に衝突した。

 当時19歳の長女紗知さんを亡くした宮下恵子さん(62)=高岡市=は、紗知さんの同級生らと一緒に祈りをささげた。「紗知は今もみんなの心の中にいる。大切な日だし、これからもずっと来ます」と話した。

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