<南風>市長さんへ。

 豊見城市長つぐとさんへ(徳元次人市長へ、市民より親しみを込めて敬称)。

 保育士をしながら、ベビーシッターや保育士イベント主催、専門学校・大学などで講師をしている2児のパパの玉城伸悟(たましろしんご)と申します。昨年11月8日より第7代豊見城市長へのご就任、おめでとうございます。今回はですね、この場を借りて相談と言うか一度お話しませんか? という提案です。

 僕は保育・福祉・子育て・教育の仕事と生活が中心です。そんな中、「福祉・子育て・教育…などでさまざまな課題を解決しなければ…」と年齢も近いつぐとさんの就任のごあいさつ(豊見城市HP2023年3月24日更新)を見て、今回の内容に至りました。

 現在、保育施設(認可園・認可外園)の現場では、保育士不足、待機児童問題などに各自治体が施策を講じております。ですが、今後は「少子化」により「待機児童が解消」され「保育士過剰」が発生するのではと推測しております。

 待機児童問題を背景に16年に施行された企業主導型保育事業が進められた結果、20年度7月時点の児童の定員充足率は67.7%(児童育成協会・定員充足率状況)となっています。

 年々の減少傾向は歴史ある認可保育園にも影響し、充足率の低い園は合併・閉園を余儀なくされ、そこの保育士は働き先を失うのでは、と懸念しております。

 前置きが長くなりましたが、「保育士不足」「待機児童問題」「少子化」という目先の課題に対して招いてしまった国の施策を、結果を受け、園長および現場の保育士の先生だけではどうしようもないのです。

 そこで冒頭の提案です。現場の保育士の先生方と膝を突き合わせてお話してみませんか? 豊見城市の将来を担う子どもたちを命懸けで預かる保育士の声が届きますように。

(玉城伸悟、tetote代表 主任保育士)

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