車の購入やレンタルを検討する際、我々ゴルファーの最重要チェックポイントは「キャディバッグが何個積めるか？」。そこで、皆さんに代わって国産人気車種の積載量を徹底調査。加えて「積みやすさ」も採点する。
トヨタ「ハリアー」のゴルフバッグ積載量を調査
トヨタのミドルサイズクロスオーバーSUV「ハリアー」のキャディバッグ積載量を調査する。それまで存在しなかった高級クロスオーバーSUVのパイオニアとして、1997年に初代がデビュー。初代、2代目と「レクサス RX」の兄弟車だったが、レクサスの日本導入に合わせて、3代目からは独立した車種として展開されている。2020年に登場した4代目は、2.0リッター直4ガソリン、2.5リッター直4ベースのハイブリッドをラインアップ。2022年からはバッテリー容量やモーターを強化したプラグインハイブリッド仕様も追加された。
【調査ルール】
・キャディバッグを積んだ状態で、その本数と同じ人数が乗車できること
・キャディバッグはフルセット入った状態で、ドライバーなどを抜くのはNG
・後部座席にはみ出して積むのは安全性の観点からNG
・基本的に9.5型のツアーバッグを使用し、入らない場合スタンドバッグも使用
ラゲッジルームはどんな感じ？
大きな開口部を持つが、バンパーレベルで若干の段差あり。フロアはフラットで奥行きも十分。サスペンションの張り出しは小さめで、オーバーハングの右側にくぼみが確保されている（検証車両は左側にスピーカーを装着）。ラゲッジ容量は409リットル。リヤシートは6:4分割可倒式となり、リヤシートを畳むことで1045リットルにまでスペースが拡大。フロア下にはスライド式の小物スペース「デッキボックス」も備えられている。
1個目の積み方
ラゲッジの奥行きをいかして斜め向きで搭載。
2個目の積み方
1個目の手前に右側のくぼみにバッグ上部を入れ込む形で搭載。
3個目の積み方
3個目は、2個のキャディバッグの上に斜めにして搭載。高さにあまり余裕がないため、ボストンバッグなども積みこむと後方視界を若干遮る可能性も。ツアーバッグだと3個が限界だった。
3個目をスタンドバッグに変更
3個目以降をスタンドバッグに変えて再チャレンジ。3個目は左右を逆にして、1個目の上に積み込む。
4個目
4個目は右側のくぼみを利用して斜めに搭載。
調査結果
大柄なボディサイズのハリアーだが、ハッチゲートがなだらかなデザインのため、高さにあまり余裕がなくツアーバッグは3個が精一杯。ただ、3個と割り切るのであれば分割式リヤシートを倒して縦に搭載することも可能だ。3個目と4個目を軽量スタンドバッグに変更すれば、合計4個のキャディバッグ搭載が可能。
車両スペック
ハリアー Z“Leather Package”（HEV・2WD） 車両本体価格：492.8万円（税込）
ボディサイズ(mm)｜4,740×1,855×1,660
ホイールベース(mm)｜2,690
車両重量(kg)｜1,690
エンジン｜直列4気筒
排気量(cc)｜2.487
最高出力(kW〈PS〉/rpm)｜131〈178〉/5,700
最大トルク(N･m〈kgf･m〉/rpm)｜221〈22.5〉/3,600-5,200
フロントモーター｜交流同期電動機
フロントモーター最高出力(kW〈PS〉)｜88〈120〉
フロントモーター最大トルク(N･m〈kgf･m〉)｜202〈20.6〉
リヤモーター｜交流同期電動機
リヤモーター最高出力(kW〈PS〉)｜40〈54〉
リヤモーター最大トルク(N･m〈kgf･m〉)｜121〈12.3〉
調査に使用したキャディバッグ
ツアーバッグ（右）
ブリヂストン BRIDGESTONE プロレプリカモデル（CBG301）
型｜9.5型
対応長さ｜47インチ
口枠｜6分割
セパレート｜3分割
タイプ｜カート
素材｜（本体）合成皮革 （口枠）ポリエステルメッシュ
重さ｜4.5kg
スタンドバッグ（左）
ブリヂストン BRIDGESTONE 軽量スタンドモデル（CBG223）
型｜9.5型
対応長さ｜47インチ
口枠｜4分割
セパレート｜3分割
タイプ｜スタンド
素材｜ポリエステル、合成皮革
重さ｜2.5kg
