予選でクラッシュしたデ・フリース「強力なマシンを生かせずがっかり。何が起きたのか調べる」アルファタウリ/F1第4戦

 2023年F1アゼルバイジャンGPの金曜、スクーデリア・アルファタウリのニック・デ・フリースはスプリント・フォーマットでの金曜予選Q1の最初のランでターン3のウォールにクラッシュ、そこで自身の予選を終えることになった。そのため、Q1最速タイムの107パーセント以内の予選タイムを記録できなかったのだが、チームがスチュワードにレースへの出場許可を求めた。スチュワードは、FP1でデ・フリースが十分なタイムを記録していたことから、レースへの出走を許可し、最後尾20番グリッドを与えた。

 チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、デ・フリースの予選について、次のように語った。

「ニックはFP1を通して改善していき、非常にクリーンなラップを走った。そのラップから、ここでの我々のマシンは比較的競争力が高く、予選で良い結果を残せる可能性があることが分かった」

「しかし残念なことに、最初のランのためにピットを離れて列に並んでいた時に、ニックのマシンに小さな問題が発生した。我々は、問題を解決するために、彼のマシンをガレージに戻さなければならなかった。それによって、彼は1周をロスし、不利な状況に陥った。冷えたタイヤで走らなければならなかったのだ」

「彼はターン3への進入でロックアップし、ウォールに突っ込み、予選を終えることになった」

■ニック・デ・フリース(スクーデリア・アルファタウリ)
FP1 6番手(1分43秒414:ソフトタイヤ/24周)
予選 -番手(Q1=-番手1分55秒282:ソフトタイヤ)
※Q1最速タイムの107パーセント以内の予選タイムを記録できなかったため、順位なし

2023年F1第4戦アゼルバイジャンGP ニック・デ・フリース(アルファタウリ)

 今日の結果にはとてもがっかりしている。FP1では僕たちのパッケージはとても強力に思えたので、予選でそれを生かして戦いたかったんだ。

 予選の最初に、小さな問題があったので、完璧にスムーズなスタートだったとは言えない。これについては調査をする必要がある。

 今の段階ではまだチームと話をしていないから、結論を急ぐことなく、まずはデータを見て分析して、何が起きたのかを確認したい。

 明日、新しいスタートを切ることを楽しみにしている。7番手と8番手で戦えるといいね。歴史的に、バクーでは特にスタートで混乱が生じる可能性があるので、何が起きるか見ていくよ。

 ここに投入したアップデートは有望なものに見える。今夜皆で集まって、週末の残りの期間で改善できるものを見つけたい。

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