三重ゆかり 日本画の優品38点 笠岡・竹喬美術館で特別展開幕

 笠岡市六番町の市立竹喬美術館で29日、特別展「近現代日本画 三重県立美術館名品展」(山陽新聞社共催)が開幕した。三重県ゆかりの画家や巨匠たちの優品がそろい、来館者がじっくりと見入っている。6月18日まで。

 三重県立美術館の充実した日本画コレクションの中から22人の38点を展示。京都画壇で活躍した宇田荻邨(三重県出身)の作品は、京都・祇園の町並みを繊細な線描で表現した「祇園新橋」など12点を並べる。虎と雄ライオンを六曲一双の屏風(びょうぶ)に描いた竹内栖鳳の「虎・獅子図屏風」は、生きているような迫力。横山大観や菱田春草らの作品も目を引いている。

 大阪府茨木市から訪れた女性(65)は「近代の画家の作品が好きなのでとても良かった。大作も多く、見応えがある」と話した。

 一般800円、高校生以下無料。午前9時半~午後5時。月曜休館。問い合わせは竹喬美術館(0865―63―3967)。

© 株式会社山陽新聞社