ユニフォームを時に美しく彩り、時に台無しにする胸のスポンサーロゴマーク。
様々な業種のスポンサーロゴがある中で、飲料系は決して多いとは言えない。とりわけ少ないのが実はミネラルウォーターだ。
ここでは、そのミネラルウォーターブランドのロゴマークを付けた数少ないチームのユニフォームをご紹介しよう。
モンペリエ
モンペリエ 2008-09 Nike ホーム ユニフォーム
過去にはオリヴィエ・ジルーが在籍し、日本人選手では廣山望が2003-04シーズンにプレーしたモンペリエ。この南フランスのチームは2部リーグ時代の2006-07から08-09シーズンまで「Perrier(ペリエ)」のロゴを付けている。
他のフランスのチームでは、1970年代に名門マルセイユが、そして2000年代にはニームが同社と契約していた。
Perrierは南フランス産の炭酸入りミネラルウォーター。最近では健康のためビール代わりに飲む人もいるらしい。
ナポリ
ナポリ 2022-23 EA7 ホーム ユニフォーム
今季絶好調なナポリのスポンサーロゴはイタリアのミネラルウォーター「Lete」。両者のパートナーシップが始まったのは2006-07シーズンからで、間違いなくサッカー界で最も有名なミネラルウォーターのロゴマークである。
こちらはサプライヤーがDiadora時代の08-09シーズンモデル。ロゴのスタイルに多少の変化はあっても基本的なデザインはずっと変わらない。そしてブランドカラーの赤も絶対に譲らない。
Leteは1893年創業の歴史ある飲料メーカー。このブランド名は水源地の名称でもある。ナポリの胸ロゴの印象が強いため何となくLete=赤や青というイメージだったが、ボトルは緑色だった。
エヴィアン
エヴィアン・トノン・ガイヤール 2010-11 Kappa ホーム ユニフォーム
一部のマニアに人気を博したエヴィアンのピンクユニフォーム。胸には日本でも有名なフランスのミネラルウォーター「evian(エヴィアン)」のロゴと同じフレンチアルプスの山マークを描く。
実はevian自体はスポンサーではない。当時はフランスの食品企業DANONE(ダノン)グループがクラブのオーナーで、山マークの下にある同社の製品「Danette」がスポンサーロゴである。
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だがevianもまたDANONEグループが保有するブランドであることから、水源地に近いチームのユニにさり気なくロゴマークをデザインしたものと思われる。キットカラーにevianと同じピンクを採用したのも、同グループがオーナーとなった2009年からだ。
サッカーユニフォーム好きの間ではDanetteではなく“evianロゴのユニ”という認識だったりする当時のエヴィアンのユニ。
その後チームは2016年に解散し、ピンクのチームは消滅。現在は名前と色を変え、新生エヴィアンとして活動している。
レアで懐かしいユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。「あの頃」を思い出すユニの数々は見るだけでも楽しいはず。