川内原発延長、住民投票求め総会 2万7千人分の署名集めへ

 運転開始から間もなく40年を迎える九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の運転期間延長に反対する市民が29日、「川内原発20年延長を問う県民投票の会」を設立した。鹿児島市で同日、設立総会を開き、延長の是非を問う住民投票条例の制定を鹿児島県議会に求めるため、6月1日から7月末まで署名を集める方針を決めた。

 同団体は、住民投票条例制定の請求に必要な県内有権者数の50分の1に当たる約2万7千人分の署名を集め、県知事に提出することを目指す。

 事務局長の向原祥隆さん(66)は「原発で事故があったら誰が責任を取るのか。県民の意思を示す機会が必要だ」と訴えた。

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