中国皇帝妃に扮し練供養 奈良・長谷寺、4年ぶり

長谷寺の「ぼたん献花会」で、中国・唐皇帝の妃・馬頭夫人に扮した衣装などを着て練り歩く人たち=29日午後、奈良県桜井市

 ゴールデンウイーク(GW)初日の29日、奈良県桜井市の長谷寺で「ぼたん献花会」があり、門前町から寺本堂までの練供養が4年ぶりに復活、多くの人でにぎわった。練供養には奈良市出身の俳優大藤由佳さん(40)=東京都世田谷区=ら公募で選ばれた6人が同寺ボタンゆかりの中国・唐皇帝の妃・馬頭夫人に扮して参加。ボタンを象徴する濃いピンクの衣装で優雅さを漂わせながら約1キロを練り歩き、本尊にボタンを供えた。

 寺によると境内のボタンは約150種7千株。千年以上前に馬頭夫人が長谷観音に願掛けし、成就したお礼として届けた宝物に添えられていたのが始まりという。

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