30日にも引き揚げ作業本格化 陸自ヘリ、海が荒れる予想も

陸自ヘリ事故の現場海域周辺に展開する作業船「新世丸」(左)=29日午前、沖縄県・池間島から撮影

 沖縄県宮古島付近の陸上自衛隊UH60JAヘリコプター事故で、民間作業船が29日、機体引き揚げに向け、海底や機体の調査を進めた。政府関係者によると30日も調査を続け、準備が整い次第、早ければ同日中にも引き揚げ作業に着手する。30日は海が荒れると予想されており、順調に進むかどうかは見通せない状況だ。機体を網の上に載せて、引き揚げる方法が検討されているという。

 機体は宮古島の西隣にある伊良部島の北約6キロ、水深約106メートルに残されている。付近の海域には29日、引き揚げに当たる複数の作業船が集まった。船は、海底調査作業に携わっていることを示す信号旗を掲げていた。

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